野村不動産が習志野でTechrumイベント
- 省人化・自動化の連携実例を見学
野村不動産は5月22日、千葉県習志野市の同社物流施設「Landport習志野」に設けられた企業間共創プログラム「Techrum(テクラム)」の導入効果検証拠点である「習志野Techrum Hub」で、3PL企業や荷主企業などの関係者25人が参加する「Techrum見学会」を開催しました。
野村不動産株式会社 都市開発第二事業本部 遠国竜佑氏
見学イベントは、野村不動産が物流企業向けに商品やサービスを提供する企業に呼びかけて立ち上げた「Techrum」参加企業のソリューションを習志野Techrum Hubに展示し、これらをイベント参加者が説明を受けながら巡回する形で行われ、単発のソリューションではなくそれぞれの機器や設備の前後工程がイメージできるよう、順序を工夫して企画されました。
参加者はイベント冒頭に「Techrumとは何か」「この施設でどのようなテクノロジーを見学できるのか」「なぜ野村不動産がこのような取り組みに注力しているのか」といった説明を受け、二組に分かれて野村不動産の担当者の案内で最新の自動化機器やデジタルソリューションのデモンストレーションを見学しました。機器やソリューションの説明は、ベンダー企業や代理店が行いました。参加者には、実際のオペレーションに関する質問時間も設けられ、具体的な使用方法や取り扱いに関する詳細な質問が寄せられました。
このイベントは月間2回、それぞれ2日間にわたって定期開催されているもので、回を重ねるごとに参加者が増え続けるなど、野村不動産の取り組みに対する関心の高まりとともに、物流の2024年問題を背景とした物流DXへの期待を示しているといえそうです。
集合説明を担当した遠国竜佑氏はイベントへの参加者の熱量に手応えを感じた様子で、見学会の目的について「物流業界全体の効率化と省人化を促進し、業界全体の発展に寄与すること」を説明し、物流施設の長期的な価値向上を目指す野村不動産のスタンスを解説しました。
また、今後の展望として「見学会の内容をさらに充実させ、各ソリューションを一連の流れとして展示することで、参加者がより具体的に倉庫の運用方法をイメージしやすい形に改善していきたい」と強調。具体的には、実際の倉庫運用に即した展示を行い、見学者が効率的な運用方法をイメージしやすくすることを目指していきます。