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Landport東海大府、
ロケーションとスペックを兼ね備えた物流施設に潜入取材

プロジェクト紹介

2025年10月、愛知県の東海市と大府市にまたがる物流施設、Landport(ランドポート)東海大府が完成します。Landport東海大府の魅力はあらゆるニーズに応えられるぜいたくな設計と、その絶妙な立地にあります。

物流施設の価値はロケーションとスペックの足し算で決まります。どれだけスペックが高くても、ものを運ぶのに不便な場所にある倉庫はテナントの支持を得ることができません。もちろん、立地が良くても倉庫自体の魅力が乏しければ決め手に欠ける形になります。

今回はLOGISTICS TODAYの赤澤裕介氏が、ロケーションとスペックのそれぞれに強みを持つLandport東海大府を現地で取材しました。

建設中のLandport東海大府。

赤澤裕介氏(LOGISTICS TODAY編集長)
今回は今も工事が行われているLandport東海大府(愛知県大府市共和町/東海市名和町)にお邪魔しています。お話を伺うのは野村不動産の川本さんです。川本さんはこちらの現場にしばしば足を運ばれているんですか。

川本秀之氏(野村不動産株式会社 都市開発第二事業本部 物流事業部 事業一課)
よろしくお願いします。そうですね、週に1度は東京から愛知までやってきて営業活動をしています。近頃は現地の事情にも通じるようになり、地元の方とも深いお話ができています。

野村不動産株式会社 都市開発第二事業本部 物流事業部 事業一課 川本秀之氏。
に聞く
(インタビューアー:赤澤裕介LOGISTICS TODAY編集長)

赤澤氏 
川本さんはこの大府市、東海市という土地をどのようにご覧になられていますか。

川本氏
近くには物流施設が集積している小牧がありますよね。集積地には集積地なりの良さがあるとは思うのですが、新しく物流施設を建てるとなるとなかなか土地が見つからず、雇用の確保も難しいのが実情です。その点、大府市・東海市にはそれほどデベロッパーが進出しておらず、荷物や雇用の確保がしやすい印象です。しかも小牧と東海大府では、関西までの距離もあまり変わらないんですよ。

赤澤氏
なるほど。関西にリーチしやすいエリアですし、ここからだと東京にも出られますよね。利便性を考えると、今後物流施設が集積していく可能性もありそうですね。

川本氏
可能性は十分にあると思います。その為、先行して開発を行った優位性を存分に生かしたいですね。テナントさまにも5年先を見据えた提案を心がけるようにしています。

赤澤氏
ありがとうございます。ここからは、Landport東海大府という物流施設のことを詳しくお伺いしていきたいと思います。

東京まで3時間半の好立地。スペックも基準値以上。

それでは、Landport東海大府の特徴を見ていきましょう。

物流施設においてなにより重視されるのはロケーションでしょう。物流とは、何らかの手段を用いて拠点間でもののやり取りをすることです。そのため、モノを運ぶのに便利な場所にある拠点には、計り知れない価値があります。

Landport東海大府は、名古屋の中心地まで車で30分ほど。大規模な消費地に近いということはそれだけで十分なバリューです。また最寄りのIC(インターチェンジ)である伊勢湾岸自動車道「大府」ICおよび知多半島道路・名古屋高速3号大高線「大高」ICからそれぞれ0.5kmと近く、トラック運送の拠点としても必要条件を満たしています。

大府IC、大高ICからそれぞれ0.5kmと、運送拠点として十分なロケーションを誇る。

特筆すべきなのは東京からの所要時間です。渋滞にはまらなければ、東京からLandport東海大府まで3時間半ほどで到達することができます。法令により、トラックドライバーは4時間ごとに30分の休憩をとらなければなりません。しかし、東京-東海大府間を順調に進めば一気に荷物を運ぶことができます。

4時間ごとに30分休憩というルールは本来、トラックドライバーの負担軽減を目的としたものです。しかし、「休憩を取るため」というよりは「法令を守るため」に仕方なくSA(サービスエリア)を利用するドライバーが増えて問題になっています。

数に限りがある大型車用の駐車スペースを利用できず、多くのドライバーが一般車用の駐車マスを占有する形でトラックを停めています。その結果、駐車場の空きスペースが減るだけでなく、SAの見通しが悪くなり、事故の危険も高まります。複数拠点を周らず、東京の物流施設とLandport東海大府との間で荷物のやり取りが完結する物流事業者なら4時間以内を目指すことが可能です。

施設のスペックにも目を向けてみましょう。Landport東海大府は5階建て、延床面積は24万6539平方メートルにものぼる巨大物流施設です。

Landport東海大府完成予想。

また、免震構造を採用しており、大きな地震が起こっても深刻な被害を受けにくくなっています。そのため地震による荷物の損壊が起こりにくいといえるでしょう。加えて、有事の際にも庫内オペレーションを継続でき、事業を止めないで済むよう、非常用電源も備えています。

そもそも自然災害のリスクが低いこともこの土地の特徴。ハザードマップを見ると、Landport東海大府は津波、洪水、高潮、土砂災害の対象エリア外にあることが分かります。

ハザードマップでは津波、洪水、高潮、土砂災害のすべてが対象エリア外。

1階部分には低床バースを採用。トラックをそのまま庫内に入れることができ、且つフォークリフトが庫内とバースを自由に往来可能となるため、作業時間を短縮できます。敷地内には危険物倉庫も併設しており、近年需要が高まりつつあるリチウム電池や消毒用アルコールなども保管することが可能です。

従業員の方々への配慮も忘れません。周辺地域が車社会であることを踏まえ、490台分(軽自動車127台を含む)の駐車場を用意しています。また施設内にはカフェテリアはもちろん、シャワールーム・コインランドリーや複数の無人コンビニを設置する計画があります。

Landportシリーズはカフェテリアなどの従業員向け設備も充実している。

川本氏はLandport東海大府のさらなる活用の仕方も提案します。その一つが「小牧と東海大府の2拠点体制」というもの。従来の物流立地である小牧エリアとLandport東海大府は近くにあり、しかも小牧なら岐阜方面、大府からは岡崎や浜松方面と、それぞれ異なる配送ルートを組むことができます。適宜、2つの拠点を使い分けることで、物流の効率化を図ることが可能です。

小牧エリアの各社既存拠点とLandport大府(下)の2拠点体制も提案可能。

その規模感を生かし、サプライチェーンを丸ごと呼び込む構想もあります。自動車の部品などは複数の施設から少しずつ集めるのが基本ですが、それを1か所に集約することで輸送にかかる時間とコストを節約することができます。

複数の拠点をまたぐスケールの大きな提案も行っており、こうした大手デベロッパーならではの強みを生かしたリーシング活動を展開しています。

現場で垣間見えた、野村不動産と建設会社とのパートナーシップ

今回、矢作建設工業株式会社 副所長 内田篤志氏の特別な計らいで、貴重な工事現場の様子を取材することができました。

<左>矢作建設工業株式会社 副所長 内田篤志氏。
<中央>野村不動産株式会社 都市開発第二事業本部 物流事業部 事業一課 川本秀之氏。
<右>LOGISTICS TODAY編集長 赤澤裕介氏。

現場では免震構造用の設備をつくっている真っ最中。施設の地下に当たる部分に巨大な免震装置を総計453個設置する予定です。耐震の上をいく「免震」を謳うだけあって、これらの構造物の間を重機やクレーンが行き交うさまは迫力満点でした。普段は大きく感じられるトラックも、巨大な物流施設のなかにあっては小さく見えてしまいます。

免震基礎工事の施工風景

公道に跡を残さないよう、土埃の付いた車輪を洗う装置や、靴の汚れをとる道具もあり、周辺地域への配慮が感じられる現場でした。また、作業員の方々はすれ違うたびに「お疲れさまです」と声をかけてくださいました。

現場から外に出る車両は、公道を汚さないよう車輪を洗浄する

こういった撮影が許可されるのは、野村不動産と建設会社とが良好な関係を築けているからこそ。建設会社なしに物流施設の完成はあり得ません。矢作建設工業の副所長と野村不動産の営業担当が肩を並べて重機の間を縫って歩く姿からは、パートナーシップを大切にするLandportの理念を垣間見ることができました。

大府に目を向けた野村不動産の先進性

赤澤氏
今日は貴重な機会をありがとうございました。川本さんはLandport東海大府のプロジェクトにどの程度の手応えを感じていますか。

川本氏
しっかりした強い手応えを感じています。特に立地の良さ、そして人材確保のしやすさは魅力だと思います。すでに物流施設が集積している地域では、どうしても荷物と人の奪い合いになります。その点、東海大府にはまだまだ余力があります。

赤澤氏
たしかに物流施設で「大府」という名前はほとんど聞きませんね。川本さんはそういった先進性がこの物流施設の強みだとお考えなのですか。

川本氏
はい、これだけ大規模な物流施設を建てられたのも、まだほかのデベロッパーに見出されていないからこそだと思います。施設の魅力は十分に感じているので、これからも自信をもって積極的な営業を心がけていきたいです。

<左>野村不動産株式会社 都市開発第二事業本部 物流事業部 事業一課 川本秀之氏。
<中央>矢作建設工業株式会社 副所長 内田篤志氏。
<右>LOGISTICS TODAY編集長 赤澤赤澤裕介氏。

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